今年のシルクの1歳馬募集が迫っていることもあり、今回も昨年(2020年)の募集結果を分析し、今年の募集へのヒントを探してみたいと思います。コラムの3回目は満口にならなかった馬についてです。
2020年のシルクの1歳馬募集は全75頭のラインナップでした。1頭が募集中止となり、74頭が募集対象となったのですが、1次募集で満口になったのは61頭。13頭が2次募集に回りました。
(満口馬のボーダーラインについてはこちらの記事を、出資実績別の購入可能頭数についてはこちらの記事をご覧ください)
1次募集で満口にならなかった馬
1次募集で満口にならなかった馬は次の13頭です。
下に書いてあるのは、募集から約1年経った2021年7月時点の近況となります。
•シンティレーション(ファシネートダイアの19、父ロードカナロア)
7月7日現在、函館競馬場に入厩済。第1回函館開催でのデビューを目指している。
•カーペンタリア(モシーンの19、父ロードカナロア)
6月にゲート試験合格。現在はノーザンファーム天栄で育成中。
•アイスケイブ(アイスパステルの19、父モーリス)
6月23日に美浦トレセンに入厩済。
•レヴァンドフスキ(サンドミエシュの19、父ルーラシップ)
ノーザンファーム空港でハロン14秒台で育成中。
•ソラネル(レジェの19、父ルーラシップ)
ノーザンファーム空港でハロン15〜17秒台で育成中。
•チャレンジャー(シロインジャーの19、父ジャスタウェイ)
美浦トレセン入厩済。7月11日に予定していたデビューは延期。
•ローマンネイチャー(キューティゴールドの19、父ディープインパクト)
6月27日のデビュー戦は放馬した馬の影響もあり4着。
•フロウィングダンス(オーシャンビーナスの19、父モーリス)
5月にゲート試験合格。ノーザンファームしがらきで育成中。
•ミクロユニヴェール(エクレールアンジュの19、父モーリス)
7月1日にゲート試験合格。ノーザンファームしがらきで育成中。
•リンドラゴ(ワイオラの19、父ミッキーアイル)
6月に本州移動済。ノーザンファームしがらきで育成中。
•アンジーニョ(ポルケテスエーニョの19、父ミッキーアイル)
7月11日に小倉芝1200mでデビュー予定。
•ジャズブルース(ジュピターズジャズの19、父オウケンブルースリ)
6月5日のデビュー戦は9番人気5着。
•リヴィア(リプリートⅡの19、父Galileo)
ノーザンファーム早来でハロン15秒台で育成中。
このように、すでにデビューした馬が2頭、7月中にデビューしそうな馬が2〜3頭となっています。
ペースの違いはあれ、どの馬も育成が順調に進められているのもポイントと言えそうです。
人気にならなかった理由は?
人気にならなかった理由を考えると、モーリス産駒の3頭については、昨年6〜7月にデビューしたモーリス産駒の良血馬たちが、全然勝てなかったために敬遠されたことが挙げられます。
その後はシルクのピクシーナイトがシンザン記念を勝ったように、モーリス産駒でも活躍馬は出ているのですが、昨年6〜7月は産駒の連敗が続いていたので、心配になった方も多かったようです。
ミッキーアイル産駒の2頭については、父が種牡馬として未知だったために、多くの方が様子見したようです。
チャレンジャーの姉のミッキーアイル産駒、メイケイエールが初勝利したのは8月22日だったので、この馬のデビューがあと1カ月早ければ、チャレンジャーもミッキーアイル2頭も1次で満口になっていたかもしれません。
父オウケンブルースリのジャズブルースも同じような印象だと考えられます。
シンティレーション、カーペンタリア、リヴィアあたりは価格が高い印象を持った方が多かったようです。
ローマンネイチャーの兄、セントオブゴールドや翌年の1億円馬、ロンズデーライトもそうでしたが、ディープ産駒の一番高い馬は毎年1次募集では埋まらない傾向があり、ローマンネイチャーもそれに当てはまったとみていいでしょう。
こうして考えると「未知の種牡馬」や「イメージよりも価格が高い馬」があまり人気にならない可能性があります。
過去の出資実績を気にせずに馬選びをしたいなら、こういう馬の中から探してみるのもいいかもしれませんね。